拠点ごとにカメラやレコーダーを管理する。そんな従来の防犯カメラの考え方が、クラウドによって変わり始めています。
皆さんこんにちは!OpenKanalのTogoです。
Wi-Fiやネットワーク機器では、クラウドから複数拠点をまとめて管理することが珍しくなくなりました。
そして今、防犯カメラの世界でも同じように、 「各拠点の設備を現地で管理する」から「クラウドからまとめて管理する」 という考え方が広がっています。
そもそも何?
何が違う?
何が便利になる?
今回は、クラウド型防犯カメラとはどのようなものなのか、 従来型との違いをできるだけシンプルに解説します。
1. 従来型の防犯カメラは「拠点ごとに管理」が基本
まず、これまで一般的だった防犯カメラの構成を見てみましょう。
店舗やオフィスにカメラを設置し、その映像を NVR(Network Video Recorder)やDVRなどのレコーダーに保存する 構成です。
映像を録画して、何かあったときにレコーダーから過去の映像を確認する。 防犯カメラと聞いて、このようなシステムをイメージする方も多いのではないでしょうか。
1店舗だけであれば、それほど複雑には感じないかもしれません。
ところが、店舗が増えてくると話が変わります。
カメラ + レコーダー
カメラ + レコーダー
カメラ + レコーダー
2. クラウド型になると何が変わる?
クラウド型防犯カメラでは、この考え方が変わります。
各店舗にあるカメラを、インターネットを通じて クラウド上の管理画面からまとめて管理 できるようになります。
複数店舗のカメラをクラウドで一元管理
☁️ CLOUD MANAGEMENT ↓
東京の本社にいながら大阪店のカメラを見る。
出張中にスマートフォンから店舗を確認する。
東京、大阪、福岡のカメラを同じ管理画面から確認する。
新しい店舗をオープンしたら、その店舗のカメラも同じ環境に追加していく。
これがクラウド型防犯カメラの大きな特徴です。
3. 「クラウド型=映像を全部クラウドに保存」ではない
ここは少しだけ仕組みの話です。
「クラウド型防犯カメラ」と聞くと、 撮影した映像を24時間ずっとインターネット経由でクラウドへ送っている、 というイメージを持つかもしれません。
しかし、必ずしもそうではありません。
現在では、 カメラ本体に映像を保存しながら、管理にはクラウドを活用する という仕組みもあります。
代表的なのが「Hybrid Cloud(ハイブリッドクラウド)」という考え方です。
レコーダー中心
カメラ + クラウド管理
例えばVerkadaでは、カメラ自体にストレージを搭載して映像を保存しながら、 クラウド上の管理プラットフォームからカメラへアクセスします。 NVRやDVRなどの専用レコーダーを必要としない構成です。
4. クラウド型になると、防犯カメラの使い方が変わる
ここがクラウド型の面白いところです。
単に「遠隔から映像が見られる」というだけではありません。
防犯カメラそのものの使い方が変わってきます。
本社から店舗を見る
各店舗へ行かなくても、離れた場所からカメラを確認できます。
外出先から確認する
必要なときにスマートフォンなどからカメラへアクセスできます。
新しい店舗を追加する
店舗が増えても、同じクラウド管理環境へカメラを追加していけます。
複数拠点をまとめて見る
各店舗を個別の設備としてではなく、会社全体のカメラとして管理できます。
こうなると防犯カメラは、 「何か事件が起きたときに録画を見るための設備」 だけではなくなります。
防犯カメラを使う頻度そのものが変わる可能性があります。
5. 5店舗、10店舗になるとクラウドのメリットがさらに分かりやすい
特にクラウド型と相性がいいのが、 複数の店舗やオフィスを運営している企業です。
1店舗なら、その店舗のカメラだけを考えればいいかもしれません。
しかし、3店舗、5店舗、10店舗、20店舗と拠点が増えていくと、 「各店舗にどんなカメラが付いているか」だけではなく、 会社としてどう管理するかが重要になってきます。
例えば10店舗にそれぞれ10台のカメラがあれば、合計100台です。
100台のカメラを「10店舗それぞれの設備」として管理するのか。
それとも、 「会社全体の100台のカメラ」としてクラウドからまとめて管理するのか。
この違いは大きいと思います。
ネットワークも同じです。
店舗が増えるたびにWi-FiやFirewallを個別に管理するより、 本社のIT担当者がクラウドから複数拠点をまとめて管理できた方が運用しやすくなります。
これが、クラウド型カメラの大きな魅力です。
6. カメラを設置するためのシステムもシンプルになる
もう一つ注目したいのが、 カメラの裏側に必要なシステムです。
従来型では、カメラだけではなく、映像を保存するNVR/DVRやサーバーなどを含めて システムを考える必要があります。
当然、それらの機器にも設置場所が必要です。
一方、Hybrid Cloud型のカメラでは、 こうした専用レコーダーをなくせる製品があります。
↓
🗄️ NVR / DVR
↓
🖥️ 管理システム
↕
☁️ Cloud Management
↕
💻 📱
例えばVerkadaのカメラはオンボードストレージを搭載しており、 NVR/DVRやオンプレミスのサーバーを必要としません。 カメラはPoE接続で導入でき、ソフトウェアやファームウェアの更新もクラウド経由で行われます。
カメラを増やすたびに、 「レコーダーの容量は足りる?」 「サーバーを追加する必要はある?」 と考える従来の発想から、
そんな考え方へ変えることができます。
これは新しい店舗を継続的に出店する企業にとっても、非常に分かりやすい仕組みです。
7. クラウド型カメラの代表例「Verkada」
クラウドから防犯カメラを管理するという考え方自体は、 最近突然登場したものではありません。
例えばCisco Merakiにも「Meraki MV」というクラウド管理型のスマートカメラがあり、 カメラ本体への映像保存とMeraki Dashboardによるクラウド管理という アーキテクチャを採用しています。
そして現在、OpenKanalがクラウド型物理セキュリティの分野で 特に注目しているのがVerkadaです。
Verkada
カメラ本体に映像を保存しながら、クラウド上のプラットフォームから 複数拠点のカメラをまとめて管理するHybrid Cloud型の物理セキュリティです。
カメラ本体に映像を保存
クラウドから一元管理
PC・スマートフォンから確認
NVRやDVRを必要とせず、Webブラウザやスマートフォンからカメラへアクセス。 さらに、複数拠点に設置されたカメラを一つのプラットフォームから管理できます。
アクセスコントロールやアラームなど、 物理セキュリティのさまざまな領域を同じクラウドプラットフォームから管理するという 考え方まで広がっています。
ここまで来ると、単なる「防犯カメラ」というより、
という考え方に近くなってきます。
Verkadaについては、別の記事で詳しく紹介したいと思います。
まとめ|防犯カメラも「録画する設備」から「クラウドで管理するITシステム」へ
これまでの防犯カメラは、
もちろん、防犯カメラの基本的な役割は今も変わりません。
しかしクラウドを活用することで、その管理方法は大きく変わっています。
複数店舗のカメラをまとめて見る。
本社や外出先から確認する。
新しい店舗が増えたら同じ管理環境へ追加する。
カメラやシステムの状態を離れた場所から管理する。
こう考えると、防犯カメラも企業のITインフラの一つになってきていることが分かります。
ネットワークをクラウドから管理するように、 防犯カメラもクラウドから管理する。
5店舗、10店舗と事業が拡大していく企業ほど、 そのメリットを感じやすくなるのではないでしょうか。
「自社のカメラもクラウド化できる?」
OpenKanalでは、Verkadaをはじめとしたクラウド型物理セキュリティについて、 ネットワーク環境も含めてご相談いただけます。
- 今使っているカメラをそろそろ更新したい
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