最近「Subscription Licensing」という言葉を目にして、 Co-termとの違いや、次回のライセンス更新をどうすればいいのか 気になっている方も多いのではないでしょうか。
皆さんこんにちは!OpenKanalのTogoです。
これまでCisco Merakiを利用してきた企業では、 「Co-term(コターム)」ライセンスを利用しているケースも多いと思います。
一方、現在Cisco Merakiでは 「Subscription Licensing(サブスクリプションライセンス)」が提供されており、 新規導入やライセンス更新のタイミングで、 Subscriptionへの移行を検討する機会が増えています。
そこで今回は、現在Co-termを利用しているMerakiユーザーに向けて、 次の3つの疑問を中心に、できるだけシンプルに解説します。
1. まず結論。Co-termからSubscriptionになると何が変わる?
最も大きな違いは、ライセンスを管理する考え方です。
Co-termでは、Organization全体のライセンスをまとめて管理し、 Organizationに1つの共通したライセンス終了日(Co-term date)を持たせます。
一方、Subscriptionでは、 SubscriptionをNetworkに紐づけて管理します。 複数のNetworkを1つのSubscriptionに紐づけることもでき、 Subscriptionごとに終了日を持ちます。
1つの期限で管理
Co-term dateを再計算
紐づけて管理
終了日を管理
さらに重要なのが、終了日の考え方です。
Co-termでは、途中で新しいライセンスを追加すると、 既存ライセンスの残存期間などをもとに Organization全体のCo-term dateが再計算されます。
Subscriptionでは、Subscriptionの終了日を基準として管理するため、 Co-termのようにOrganization全体の終了日を 加重平均で再計算する考え方ではありません。
ここが、Co-termを長く利用してきたユーザーにとって 大きく変わるポイントです。
2. これまでのCo-termはどんな仕組み?
Co-termの大きな特徴は、 Organization全体のライセンス期限を1つにまとめられることです。
例えば、すでに複数台のMerakiアクセスポイントを利用しているOrganizationに、 途中から新しいアクセスポイントとライセンスを追加したとします。
この場合、 「今回追加したアクセスポイントだけ、 購入したライセンス期間をそのまま使う」 という考え方ではありません。
既存ライセンスの残存期間と、 新しく追加したライセンス期間などをもとに計算され、 Organization全体のCo-term dateが再設定されます。
ライセンス
ライセンスを追加
もとに再計算
Co-term dateを更新
すべてのライセンス期限を1つにまとめられるため、 更新時期を一元管理できるのがCo-termの特徴です。
一方で、機器やライセンスを途中追加した際に、
「今回購入したライセンスが、 実際にはどのくらいの期間として反映されるの?」
と少し分かりにくく感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
3. Subscriptionになると何が変わる?
Subscriptionでは、 Co-termとはライセンス管理の考え方が変わります。
SubscriptionはNetworkに紐づけて利用します。
例えば、Meraki Dashboard上に 「東京本社」「大阪支店」「福岡支店」という 3つのNetworkがあるとします。
Subscriptionに紐づけて管理
Subscriptionでは、 Networkを適切なSubscriptionに紐づけて管理できます。 また、複数のNetworkを同じSubscriptionに 紐づけることも可能です。
そしてCo-termとの大きな違いの一つが、 先ほど触れた終了日の考え方です。
複数店舗・複数拠点を展開していたり、 今後さらに拠点を増やす予定があったりする企業にとっては、 特に理解しておきたい違いです。
4. Co-termとSubscriptionの違いを整理
ここまでの違いをシンプルに整理してみましょう。
| 比較ポイント | Co-term | Subscription |
|---|---|---|
| 管理の考え方 | Organization全体で管理 | NetworkをSubscriptionに紐づけて管理 |
| 終了日 | Organization全体で1つのCo-term date | Subscriptionごとに終了日を管理 |
| ライセンス追加時 | 加重平均によりCo-term dateを再計算 | Co-termのようなOrganization全体の加重平均計算ではない |
| 複数拠点 | Organization全体をまとめて管理 | NetworkとSubscriptionの紐づけをベースに設計 |
細かなライセンス仕様まで覚える必要はありません。
現在Co-termを利用している方であれば、まずは 「Organization全体を1つの期限で管理するCo-termから、 NetworkをSubscriptionに紐づけて管理する方式へ変わる」 と理解しておけば、全体像をつかみやすいでしょう。
5. 今Co-termを使っている場合、どうすればいい?
「じゃあ、今すぐCo-termからSubscriptionへ変更した方がいいの?」
と思うかもしれません。
現在Co-termを利用しているからといって、 今すぐ慌ててSubscriptionへ変更する必要はありません。
Co-term Licensing自体は現在も利用されています。
一方、Cisco MerakiはCo-termユーザーに対して、 ライセンス更新前にSubscription Licensingへの移行を 検討することを案内しています。
そのため、現在Co-termを利用している企業にとっては、 次回のライセンス更新が、 Subscriptionへの移行を検討する一つのタイミング になります。
特に長年Merakiを利用している場合、
「最初に導入したときから機器がかなり増えている」
「当時は1拠点だったけれど、現在は複数拠点になっている」
といったケースもあるでしょう。
次回の更新を、単純に 「今までと同じライセンスを更新するタイミング」 と考えるのではなく、 現在のネットワーク構成に合わせて ライセンス体系を見直す機会として考えてみてもよいでしょう。
6. Co-termからSubscriptionへの移行はどうする?
基本的には、 現在利用しているCo-termライセンスの更新時期を確認しながら、 Subscriptionへの移行を計画します。
Cisco Merakiでは、 Co-termからSubscriptionへの移行を支援する仕組みも用意されています。
Meraki Dashboardの Organization > Configure > License Info では、ライセンス期限が近づくと、 現在利用している機器構成などをもとに、 Subscriptionへ移行する際に必要となるライセンスの Recommendationを確認できる場合があります。
更新時期を確認
拠点数を整理
構成を整理
Subscriptionへ
環境によって必要なライセンスや移行方法は異なるため、 更新時期が近づいてから慌てるのではなく、 余裕を持って現在のライセンス状況を確認しておくこと をおすすめします。
まとめ|次回のMerakiライセンス更新を見直しのタイミングに
Co-termからSubscriptionへの変化は、 単にライセンスの名前が変わるだけではありません。
これからライセンス更新を迎えるのであれば、
「今までCo-termだったから、今回もそのまま更新する」
だけではなく、
「Subscriptionへ移行すると、 自社のライセンス管理はどう変わるのか?」
を一度確認してみる良いタイミングです。
OpenKanalでは、Cisco Merakiのライセンス更新や、 Co-termからSubscription Licensingへの移行についての ご相談も承っています。
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